情報処理推進機構セキュリティセンター(IPA/ISEC)は10日、4月のウイルスおよび不正アクセスの届出状況を公表した。ウイルスは依然として「Netsky」の届出が最も多いものの、大量の亜種が出現した「Mytob」の届出が増加しているのが目立つ。
4月のウイルスの届出件数は4,440件で、3月の4,846件から8.4%減少した。内訳は、「W32/Netsky」が1,009件で14カ月連続トップ。以下、「W32/Mydoom」が377件、「W32/Bagle」が330件、「W32/Mytob」が302件と続く。
4位に入ったMytobは3月に初めて届出があった後、多数の亜種が短期間に出現し、5月10日までに70種類以上が出現している。特に4月には毎日のように亜種が現われ、1カ月で約50種類が出現。Netskyの出現時よりも短い期間に多数の亜種が出現したという。
なお、IPAでは、同一届出者・同一届出日・同一種類のウイルスについては、届出を1件とカウントしている。ウイルスの検出数では約338万個で、3月の約262万個から29.0%増加した。このうちNetskyが308万1,758個で全体の91.3%を占めている。2位のMytobは9万390個で2.7%を占めるに過ぎないが、3月に比べると約9倍に増加した。
不正アクセスの届出件数は48件で、3月の59件から減少した。ただし、そのうち被害があったのは24件で、3月の14件より増加した。被害届出の内訳は、侵入が8件、DoSが8件、アドレス詐称が1件、なりすましが1件、不正プログラムの埋め込みの疑いが4件、不正なネットワークモニタリングの疑いが2件。侵入のうち3件はWebコンテンツの改竄被害で、うち1件は日中情勢に関連して攻撃を受けたと思われるものだったという。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.ipa.go.jp/security/txt/2005/05outline.html
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( 永沢 茂 )
2005/05/10 21:42
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