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1.7GHz帯における3G利用の技術的条件、PHSとの干渉は影響なし


 総務省で12日、「1.7GHz帯IMT-2000技術的条件作業班」の第2回会合が開催され、前回会合の結果を踏まえた報告案について検討が行なわれた。

 同会合では、3Gサービス向けへの割当が見込まれる1.7GHz帯において、各キャリアや端末メーカーの関係者が構成員として出席し、PHSとの干渉などが検討された。今回示された報告案は、PHSの利用周波数に近い1.7GHz帯において、W-CDMA方式やCDMA2000方式を使用した場合、どの程度影響があるか精査した内容となっている。

 それによれば、3Gの基地局と携帯電話、PHSの基地局と携帯電話という4つの存在で、それぞれ互いに干渉がどの程度発生するか調査したところ、一部では「改善が必要」という結果になったものの、携帯電話端末の設計や不要な電波を発射してしまうことへの対策などで改善できるとされている。なお、報告案には、高度化PHSやCDMA2000 3xなど将来的に導入の可能性がある技術についての干渉の影響も含まれている。

 報告案は、「1.7GHz帯で3GとPHSの干渉に問題はない」という内容で、本会合では大きな議論が起ることなく了承され、1.7GHz帯での3G利用へハードルを1つクリアした形となった。同報告案は、近日開催される「携帯電話等周波数有効利用方策委員会」に提出される見込み。


関連情報

URL
  1.7GHz帯IMT-2000技術的条件作業班 開催概要
  http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/policyreports/joho_tsusin/kaisai/050512_1.html


( 関口 聖 )
2005/05/12 16:58

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