トレンドマイクロは12日、ワーム型ウイルス「WORM_WURMARK.J」をイエローアラートで警告した。危険度は3段階中の“低”だが、ダメージ度、感染力ともに“高”となっており、トレンドマイクロによると「ヨーロッパ、台湾、日本などで感染報告が確認されている」という。
WURMARK.Jは、キー入力情報を保存するトロイの木馬型ウイルス「TSPY_AGENT.C」を含むウイルスで、キー入力情報を漏洩する可能性があるという。感染するとまず、Windowsのシステムフォルダに自分自身のコピーファイルを作成し、レジストリを改変。システム起動時に自動的に実行されるように設定する。続いて、TSPY_AGENT.Cをランダムな名称のDLLとしてシステムフォルダに生成する。
独自のSMTP機能を搭載し、ウイルスメールを介して感染を拡大。ウイルスメールにはメッセージ本文が記載されていないことが特徴となっている。詳細は以下の通り。
●件名:<以下のいずれか>
・details
・girls
・image
・love
・message
・music
・news
・photo
・pic
・readme
・resume
・screensaver
・song
・video
●添付ファイル名:<以下のいずれか>
・details.zip
・girls.zip
・image.zip
・love.zip
・message.zip
・music.zip
・news.zip
・photo.zip
・pic.zip
・readme.zip
・resume.zip
・screensaver.zip
・song.zip
・video.zip
なお、ウイルスメールに添付されるファイルはWindowsのシステムフォルダに作成される。トレンドマイクロでは、感染確認方法としてシステムフォルダ内にこれらファイルの有無をチェックすることなどを掲載している。
関連情報
■URL
WORM_WURMARK.J
http://www.trendmicro.co.jp/vinfo/virusencyclo/default5.asp?VName=WORM_WURMARK.J
TSPY_AGENT.C
http://www.trendmicro.co.jp/vinfo/virusencyclo/default5.asp?VName=TSPY_AGENT.C
( 鷹木 創 )
2005/05/12 17:17
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