米Googleがソーシャルネットワーキングサイト(SNS)の「dodgeball.com」を買収したことが12日までにわかった。dodgeball.comを開発している大学院生2人が同社サイトで公表した。
dodgeball.comは、携帯電話を使用する新しいタイプのSNS。携帯電話を使ってdodgeball.com宛にショートメッセージを送ると、dodgeball.comに登録している自分の友人たち全員に自分の居場所を伝えることができる。また、友人の誰かが自分の居場所に近づいたときにも連絡を受けることが可能だ。dodgeball.comはいくつかの都市の地理情報を持っており、それらの都市の中では居場所を簡単に連絡できる。そうすることによってインターネットの中に止まらず、実際に友人や、友人の友人たちと会って関係を深められるようにすることをdodgeball.comは目指している。
そのため、一般的なSNSのようにすべての人を“友人”にしてしまうと自分の居場所などが筒抜けになる恐れがある。慎重に設定しなければ逆に不便なサービスとなるが、このことが本当の人間関係を築き上げる上でも有用だとdodgeball.comでは主張している。
dodgeball.comは、大学院生による実験的プロジェクトとして始められた。大学院を卒業するにあたって事業を拡大するため投資家と接触したが、最終的にGoogleに売却することに決定したという。Googleはdodgeball.comにさまざまなリソースを提供し、開発者2人が温めてきたアイデアを今後さらに実装していくという。また、買収に伴ってdodgeball.comはGoogleのプライバシーポリシーと利用規約を採用することになった。ただし、Googleが今回の買収によってどのような事業計画を描いているのかは現時点で明らかにされていない。
関連情報
■URL
dodgeball.com(英文)
http://www.dodgeball.com/
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2005/05/13 11:48
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