JVN(Japan Vender Status Notes)は19日、Webページのオンライン編集を可能とするシステム「Wiki」のクローンに、クロスサイトスクリプティングの脆弱性が存在することを公表した。JVNは脆弱性の対応状況を公開するサイトで、JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)と情報処理推進機構(IPA)が共同で運営している。
Wikiは、Webブラウザからページの作成や編集を行なうことができるコンテンツ管理システムで、Wikiの機能を実現する「Wikiクローン」と呼ばれる多くの実装がある。今回、これらのWikiクローンのうち、「ファイル添付機能」を実装しているWikiクローンについて、クロスサイトスクリプティングの脆弱性が発見された。
JVNで脆弱性情報が公開されいるWikiクローンは、「PukiWiki」「Wiki もどき」「AsWiki」「Hiki」の4種類。いずれも、ファイル添付機能により第三者が任意のスクリプトをサーバーにアップロードすることが可能となり、スクリプトが実行されることによりCookieを使用しているサービスがある場合にCookieを盗まれる可能性や、Wikiサイトをフィッシング詐欺などに利用される可能性があるという。各ソフトウェアの製作者のページなどでは、ファイル添付機能を無効にするなどの回避策を公開し、ユーザーに設定の変更を呼びかけている。
関連情報
■URL
JVNによる脆弱性情報
http://jvn.jp/jp/JVN%23465742E4/
( 三柳英樹 )
2005/05/19 19:45
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