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MM総研調査、ブロードバンド加入者数は1,930万件。FTTHの競争が本格化


 MM総研は、2005年3月末時点のブロードバンド回線事業者における加入者数の調査結果を公表した。同調査によると、ADSL/FTTH/CATVインターネットをあわせたブロードバンドサービスの加入者総数は1,930万件。

 同調査によれば、ADSLの加入者数は2005年3月末で1,273万9,500件。2004年度下半期の増加数は96万件で、2003年度上期より4期連続で増加ペースが鈍化傾向にある。事業者別のシェアではYahoo! BBが34.9%で1位となり、以下NTT東日本が20.7%、NTT西日本が17.3%、イー・アクセスが13.5%、アッカ・ネットワークスが9.4%となった。

 シェアの増減では、2004年度9月と比較してNTT東日本が0.1ポイント、NTT西日本が0.7ポイント増加したほかは、Yahoo! BBが0.3ポイント減、イー・アクセスが0.4ポイント減、アッカが0.4ポイント減となり、ADSL加入者数増加の鈍化が見られる中で、NTT東西が徐々にシェアを拡大している。

 FTTHの加入者数は、2005年3月末で266万2,000件。2004年3月末の加入者数が114万5,300件であったことから、1年間で加入者数が約2.3倍まで増加したことになる。MM総研では、FTTHのシェア増加については各事業者が新築/中古を問わず集合住宅向けに積極的なプロモーションを行なった結果としている。また、FTTH加入者数は2005年度末で535万件、2006年度末で905万件、2007年度末で1,390万件に拡大すると予測している。

 FTTHの事業者別シェアでは、NTT東日本が33.3%で1位を維持。以下は、NTT西日本が29.3%、ユーズコミュニケーションが10.6%、ケイ・オプティコムが8.3%となった。NTT東西のBフレッツの合計シェアは62.6%を占めるが、2004年9月末と比較すると9.3ポイント減となり、FTTH事業者の競争が本格化している様子が伺える結果となった。

 CATVの加入者数は、2005年3月末で294万件。前期比14万件増となったが、純増ペースは頭打ち傾向にあるという。なお、事業者別ではジュピターテレコムが約27%のシェアを確保している。また、1Mbps未満の回線接続サービスを利用するのナローバンドユーザーは、2005年3月末で1,796万件であった。

 MM総研では、2005年度はFTTH加入者数の増加ペースが加速し、ADSLとCATVについては増加ペースが一層落ち込むと推測している。また、ADSL/FTTH/CATVの3サービスの合計加入者数は、2005年度末には2,360万件、2006年度末には2,800万件、2007末には3,275万件に増加すると予測している。


ブロードバンド接続サービスの契約件数推移

2005年3月末時点のADSL回線契約数シェア 2005年3月末時点のFTTH回線契約数シェア

関連情報

URL
  MM総研
  http://www.m2ri.jp/

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( 大久保有規彦 )
2005/05/26 18:27

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