三菱信託銀行は1日、約173,000件分の顧客情報が含まれているマイクロフィッシュ251枚を紛失したことを明らかにした。現時点までに紛失した顧客情報が悪用された報告はないとしている。
マイクロフィッシュとは、フィルム状の媒体に微細文字を焼き付けてデータを保存するもの。マイクロフィッシュに保存されていたのは、1971年から直近に至るまでの顧客情報約173,000名分。これらのうち34,748名分の顧客情報には、氏名や預金残高、取引番号、入出金明細などが含まれていた。なお、紛失したマイクロフィルム251枚のうち、198枚は20年以上前の情報を記録したものだという。
三菱信託銀行によれば、各支店で保管されている顧客情報を同社事務センターに集中管理する作業を行なっていた3月末に、マイクロフィッシュの紛失が判明。44支店(当時)のうち半数を超える支店で紛失が認められた。
現時点までにマイクロフィッシュは発見されていないが、内部調査の結果、社内で誤って廃棄した可能性が高いという。また、マイクロフィッシュの紛失によって、コンピュータ上の取引データに与える影響はないとしている。
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■URL
ニュースリリース(PDF)
http://www.mitsubishi-trust.co.jp/common/pdf/news0601.pdf
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