産業技術総合研究所(産総研)グリッド研究センターは6日、ネットワークの帯域制御とトラフィックの平滑化を行なうソフトウェア「PSPacer1.0」を公開した。Linuxのカーネルモジュールとして無償公開される。
PSPacer1.0は、パケット送信の間隔に生じる偏りを均等化することで通信を効率化するソフトウェア。パケットとパケットの間にダミーとなるギャップパケットを送信することで、パケットの送信間隔を制御する方式を用い、従来のタイマ割り込みによる制御に比べて精密な制御が可能になった。これにより、遠距離での広帯域通信や、ストリーム配信の品質向上が期待できるという。
一般的なPCを用いた場合、100以上のコネクションを別々に帯域制御・平滑化が可能。ギガビットEthernetの場合では、IP通信のコネクションごとに8kbps~930Mbpsの範囲で送信帯域が設定できる。
PSPacer1.0は、Linuxのカーネルにモジュール単位で機能を追加する「ローダブルカーネルモジュール」として実装されており、GNU GPLに従ったオープンソースソフトウェアとして配布される。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2005/pr20050606/pr20050606.html
( 三柳英樹 )
2005/06/06 19:39
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