NECファシリティーズの人事考課データ395人分が3月頃からWinny上で流出していることがわかった。5月頃から2ちゃんねるでも話題になっていたが、同社では6月7日になって流出の事実を認めた。
流出したデータは2002年~2003年のもので、氏名、年齢、所属部署、社員番号に加えて、人事考課の評定も含まれていた。流出元はNECファシリティーズの従業員と判明している。2003年2月頃に人事データを自宅にUSBメモリで持ち帰った後、2005年3月頃にウイルスに感染してWinny上に流出してしまったという。
NECファシリティーズによれば今回流出したデータは2003年当時、人事部から各部門長に人事評価を記入するよう求めた時のもの。同社では情報漏洩を防止するためのシステムを2003年以前から導入していたが、ちょうどその時期、ある部門長のHDDが不安定になっており、部門の共有サーバーに人事評価データを保存してしまった。通常ではあり得ないことだが、共有サーバーに保存したデータに部下の1人がアクセスして、自宅に持ち帰ったという。
すでに従業員に対して説明したほか、補償についても検討する。また、「流出データに含まれる退職者への補償も検討する」という。なお、情報を流出してしまった従業員に対しては「就業規則に照らし合わせて処分する」としている。
関連情報
■URL
NECファシリティーズ
http://www.necf.jp/
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( 鷹木 創 )
2005/06/07 19:04
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