「午前○時○分○○秒をお知らせします。ピッ・ピッ・ピッ・ポーン……」でおなじみのNTTの時報サービスが、6月10日でサービス開始から50年を迎える。
「117」とダイヤルすれば聞こえる時報サービスは、「177」番の天気予報サービスとともに、身近なテレホンサービスとして親しまれてきた。時報サービスは、1955年1月から開始した天気予報サービスに続き、同年6月10日(時の記念日)からテレホンサービス第2号として東京でスタート。以降、順次全国に拡大され、1964年3月から電話番号を現在の117に統一して、現在に至っている。
サービス開始時の電話番号は「223」番で、受付時間は6時から22時までという条件が付いていた。NTTでは「1日約1万回程度の利用」を見込んでいたが、初日の利用はその予想をはるかに上回る約5万3,000回に達した。その後、さらに利用が増え続けたため、交換機を冷やしながらサービスを提供していたという。ちなみに、時報サービスがスタートする以前にも、電話での時刻の問い合わせを受け付けるサービスは存在しており、交換取扱者が各問い合わせに対して「何時何分です」と案内するものだった。
NTTによれば、時報サービスは「6分から12分で通話が切れるようになっているため、受話器が外れた状態になっていても数十分、数時間分の通話料が請求されることはない」という。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.ntt-east.co.jp/release/0506/050609.html
( 増田 覚 )
2005/06/09 17:51
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