マイクロソフトは、Windows Media Player(WMP)10でポータブルデバイスと同期できないケースの対応策を技術情報「902138」として公開した。
マイクロソフトによれば、WMP10と同期できるように設計されているポータブルデバイスを使用しているにも関わらず、同期できないケースや同期を完了したはずなのにファイルを再生できないケースがあるという。技術情報では、MPEG-2/DVR-MS/AVIファイルの同期に失敗する場合や、同期したファイルをデバイスで再生できない場合、同期に時間がかかる場合の3点を解説している。
まず、MPEG-2/DVR-MS/AVIファイルの同期には、サイバーリンクの「PowerDVD」、インタービデオの「WinDVD」、NVIDIAの「NVDVD Decoder」といったDVDデコーダが必要だ。技術情報によれば、WMP10ではDVDなどから変換したファイルを一時フォルダに保存するため、このファイルが破損していると同期に失敗する。失敗した場合は、WMP10の一時ファイルを削除した上で、再度ファイルを取り込み、同期を行なう必要がある。
同期したファイルをデバイスで再生できない場合については、1)WMPのセキュリティコンポーネントをアップグレードする、2)ライセンスで保護されたファイルかどうか確認する、3)WMPでオーディオCDから取り込んだ楽曲データかどうか確認する――の3点を順に行なう。
3)については、WMPでWindows Media Audioの可変ビットレート形式、またはロスレス方式でオーディオCDから取り込んだ場合は、プレーヤーによるファイルの保護が設定され、適切に同期できない場合があるという。この場合は、WMPで取り込んだファイルを削除した上で、WMP10の「ツール」から「オプション」を選択し、「音楽の取り込み」タブをクリックして「取り込んだ音楽を保護する」を選択。オーディオCDから再度取り込み、ポータブルデバイスにファイルを同期する必要がある。
なお、1)のセキュリティコンポーネントは2月15日に公開されたアップデートプログラム。関連する技術情報「891122」によると、Windows Media DRMシステムの信頼性を向上させるものだという。
このほか、同期に時間がかかる場合は、同期する際のファイル変換をPCが待機中のバックグラウンドで実行させることで同期の時間を短縮できるという。「デバイス」タブから「詳細」を選択して「バックグラウンドでのオーディオファイルの変換を許可する」のチェックボックスをクリックすると設定可能だ。
関連情報
■URL
技術情報「902138」
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;902138
技術情報「891122」
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;891122
■関連記事
・ Windows Media Player 10の更新プログラム、DRMのセキュリティを強化(2005/02/16)
( 鷹木 創 )
2005/06/14 11:34
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