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新フィルタリングエンジン「ZBRAIN」の仕組み
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デジタルアーツは、家庭向けWebフィルタリングソフト「i-フィルター 4」を7月22日に発売する。価格は6,090円。対応OSはWindows XP/2000/Me/98。
i-フィルター 4は、アダルトサイトや自殺誘発サイトなど特定サイトをフィルタリングするソフト。最新版ではフィルタリング技術「ZBRAIN」を搭載することで、これまでカバーできなかった未知のサイトに対してもフィルタリングが行なえるようになった。
前バージョンのi-フィルターでは主に、有害サイトのURLが登録されたデータベースと利用者が閲覧しているURLを照合することでフィルタリングを実行していた。このため、開設されたばかりでデータベースに登録されていないサイトを遮断できなかった。
今回搭載されたZBRAINでは、URLフィルタリングに加えて、Webページ内の文字やタグ、スクリプト言語などから判断して遮断する「コンテンツフィルタリング」を併用。これにより、「1秒前に開設された有害サイトやリアルタイムに発生する衝撃画像などを遮断できるようになった」という。ただし、コンテンツフィルタリングはWebページ内のさまざまな要素をスキャンするため、PCに負荷がかかりWeb閲覧速度が遅くなるといったデメリットが発生する。
そこでZBRAINでは、PCにかかる負荷が少ないURLフィルタリングによって、大半の有害サイトを遮断する。URLフィルタリングから漏れたサイトだけをコンテンツフィルタリングすることで、Web閲覧速度を落とさずに効率的なフィルタリングが可能となったという。
このほか、カード番号や住所、電話番号など、特定の情報送信を防止する機能、利用できるアプリケーションを制限する機能、1日にインターネットを利用できる時間や時間帯を制限する機能を備える。
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現状のWebフィルタリング
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「ZBRAIN」の特徴
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なお、デジタルアーツでは企業・官公庁向けのWebフィルタリングソフト「i-FILTER Ver.6」を7月14日に発売する。対応OSはWindows Server 2003/2000 Server、Red Hat Enterprise Linux AS/ES 4/3/2.1、Solaris 9/8など。価格はライセンスにより異なるが、参考価格で100ライセンス661,500円。
i-FILLTERは、サーバー側でWebフィルタリングを行なうソフトで、新フィルタリングエンジンZBRAINを搭載している。新バージョンでは、SSLで送信したメール本文や添付ファイルのフィルタリングにも対応するなど、Webブラウザ経由で送信しようとしたほとんどの情報を記録し、内容を管理画面から確認できるようになった。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.daj.co.jp/company/release/2005/r061602.htm
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( 増田 覚 )
2005/06/16 15:45
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