情報セキュリティ専門会社のサイバーディフェンスは16日、Webサイト改ざんやサーバー犯罪のアーカイブとして世界的に知られる非営利団体「Zone-H」と提携したことを明らかにした。
Zone-Hは、世界各国におけるWebサイト改ざんやサイバー犯罪などの情報を収集し、分析を加えた内容を英・仏・伊・露4カ国語のサイトで無料提供する非営利団体。攻撃方法や傾向の統計・分析は、攻撃者側と被害者側の両サイドから報告される95万件以上の事例をもとにしている。Zone-Hが運営するサイトには、毎日約100カ国25,000人以上のアクセスがあり、日本からのアクセスは世界で4番目に多いという。
今回の提携によりサイバーディフェンスは、Zone-H創設者のRoberto Preatoni氏を講師に迎えて、企業のセキュリティ担当者向けに「Zone-H Webハッキング実践セミナー」を7月12日と13日に開催する。セミナーではライブセッションを加えた講義と、「ブラックボックス・ハッキング」と呼ばれる実習を中心に行なう。
実習ではハッカーの攻撃対象の脆弱ポイントを見つけ出し、攻撃ツールの入手や攻撃方法を受講者自ら選択する。受講者はハッカーの視点からサイバー攻撃の過程を体験することで、セキュリティ強化のポイントが学習できるという。
サイバーディフェンスは、「Zone-Hを通じて世界中のITセキュリティ専門家との協調体制を構築し、今後起こり得る脅威や脆弱性に対応したサービスを提供していきたい」とコメントしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.cyberd.co.jp/service/zone-h.html
( 増田 覚 )
2005/06/16 20:27
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