米Yankee Groupは20日、WindowsなどのデスクトップOSの脆弱性よりも、ウイルス対策ソフトなどのセキュリティ製品の脆弱性が発見・報告される割合が増えているとの調査結果を発表した。
この調査によると、2005年3月までの15カ月間にセキュリティベンダーに報告された個別の脆弱性は合計77件に上った。特に直近の12カ月に絞ると、セキュリティ製品に発見される脆弱性は著しく増加しており、その割合はMicrosoft製品に発見される脆弱性の割合よりもはるかに大きかったという。この傾向が2005年中も続くとすると、セキュリティ製品に発見される脆弱性の数は2004年に比べて50%以上増加すると予測される。
Yankee Groupのセキュリティソリューションサービス担当シニアアナリストのAndrew Jaquith氏は「セキュリティ研究者はホワイトハット、グレイハット、ブラックハットのいずれであるにせよ、デスクトップOSの穴を駆けずり回ることへの興味がますます減少している。より魅力的で利益のある分野は、攻撃そのものを防ぐための製品に脆弱性を発見することにある。今こそセキュリティベンダーが立ち上がり、プロが開発するマルウェアの格好の攻撃対象になる前に、自らの製品をより一層安全にする時である」とコメントしている。
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■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.yankeegroup.com/public/news_releases/news_release_detail.jsp?ID=PressReleases/news_06202005_FearandLoathing_PR.htm
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2005/06/21 11:42
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