米Trend Microは20日、コンシューマ向けのスパイウェア対策ソフト「Trend Micro Anti-Spyware 3.0」を北米で発売した。Windows XP/2000に対応しており、価格は29.95ドル。中小企業向け、大企業向けの製品も夏までに順次発売する予定だ。
Trend Microは、スパイウェア対策技術を開発していた米InterMuteを5月に買収していた。Trend Micro Anti-Spyware 3.0は買収の直接的な成果と言える。発売されたTrend MicroのEva Chen CEOは「Trend Microは約束通り、最近のInterMuteの買収後、速やかに行動した」とコメントしている。
20日に北米でダウンロード販売が開始されたTrend Micro Anti-Spyware 3.0は、英語版のみが販売されている。「Trickle Scan技術」によりバックグラウンドのCPU使用率を最小化する一方で、定義ファイルの速やかなアップデート、メモリ利用効率の向上などの改善が図られている。また、スパイウェアを探知するために150の分析ポイントを絶えずチェックしているという。
6月下旬に発売する中小企業向けの「Trend Micro Anti-Spyware for Small and Midium Businesses 3.0」は、Webベースの管理画面から中央集権的に対策状況を把握できる特徴がある。さらに8月に発売予定の「Trend Micro Anti-Spyware Enterprise Edition 3.0」では、より複雑な大企業への利用環境に適応した機能が設けられる。
価格は、Trend Micro Anti-Spyware for Small and Medium Businesses 3.0が25ユーザーまで1ユーザー20ドル、1,000ユーザーまで1ユーザー11ドル、Trend Micro Anti-Spyware Enterprise Edition 3.0が1ユーザー9ドルとなっており、ユーザー数の増加に応じてユーザー単価が下がる。
なお、日本法人のトレンドマイクロによると、スパイウェア対策機能のみを単体で提供する今回の新製品については、日本国内における展開は未定だとしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.trendmicro.com/en/about/news/pr/archive/2005/pr062005.htm
製品概要(英文)
http://www.trendmicro.com/en/products/desktop/as/evaluate/overview.htm
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・ トレンドマイクロ、スパイウェア対策企業の米InterMuteを買収(2005/05/11)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2005/06/21 13:04
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