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携帯4キャリア、800MHz/1.5GHz帯対応の共同中継装置を提供


 携帯電話事業者4社は、首都圏を対象とした800MHz帯および1.5GHz帯対応の共同中継装置(事業者共同ブースター)を開発し、6月27日より設置の申込を受け付ける。

 今回の共同中継装置は、ビルの屋内や地下街といった電波状況が悪いエリアに設置するために開発されたドコモ、au、ツーカーセルラー東京、ボーダフォン共同の中継装置。対象となるのは、東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、栃木、群馬、山梨の1都7県。各キャリア毎に申込窓口が用意される。

 この中継装置は800MHzおよび1.5GHz帯をサポートし、ドコモのムーバ端末、au(CDMA 1X、CDMA 1X WIN)端末、ツーカー端末、ボーダフォンの2G端末に対応する。各事業者の通話やパケット通信が利用できる。中継増幅器の大きさは380×250×300mmで、重さが約26kg。屋内外共通のアンテナは200×80mmとなる。

 繁華街などでは、電波免許を取得していない携帯電話中継装置が設置されている場合があり、この電波が基地局に影響を与えて、周辺で携帯電話が利用できなくなるなどの事例が発生しているという。4社はこうした状況を踏まえて、2002年頃より検討を重ねてきた。申込の対象となるは、テナントビルや地下街などとされており、法人・個人を問わず申し込める。ただし、現場の環境や基地局の電波状況などによって、中継装置が設置できない場合もあるとしている。設置工事や保守管理について、携帯事業者が行なう。

 申込開始から1カ月程度は、ドコモが現場の確認、設置工事を担当し、以降は、各事業者が設置などを行なう予定。ドコモでは、設置場所の環境などによって、70万円程度の費用がかかるとしている。費用などは事業者毎に異なるとのこと。なお、今回の中継装置はFOMAなどの2GHz帯対応していないが、ドコモでは別途W-CDMA(ドコモのみ対応)の中継装置を提供している。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.nttdocomo.co.jp/new/contents/05/whatnew0622.html


( 津田啓夢 )
2005/06/22 18:39

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