Internet Watch logo
記事検索
最新ニュース

日本テレコム決算、2004年度は816億円の赤字~設備投資が響く


 日本テレコムは24日、2004年度の決算概要を発表した。営業収益は前年比114億円減の3,358億円。当期利益は同310億円減で816億円の赤字となった。

 2004年は「おとくライン」などの設備投資に2,058億円(前年比1,856億円増)が費やされた。そのうち音声伝送には1,839億円、データ伝送・専用サービスには202億円、その他に17億円を投資。2005年には合計で769億円の設備投資を予定しているという。

 2005年4月末現在の事業別状況は、音声伝送サービス事業の個人回線が356万回線、法人回線が138万回線で、おとくラインはそのうちの44万回線を占めた。データ伝送・専用サービス事業では、IP-VPNの「Solteria」が3.9万回線、広域イーサネットの「Wide-Ether」が1.3万回線。そのほか物販・ソリューションサービスは519億円と前年比138億円増で順調に推移したという。

 今後の戦略としては「日本テレコムとソフトバンクグループが一致団結することで、あらゆるサービスの提供が可能になる」と、ソフトバンクグループの一員であることを改めて強調。ソフトバンクBBやYahoo! JAPAN、BBケーブルとの共同事業である「Yahoo! BB 光 TV package」や、ソフトバンクグループの法人向けソリューション「ソフトグリッド」を日本テレコムでも販売したことなどを挙げ、グループ企業としてのシナジー効果をアピールした。

 日本テレコムではこのほか、法人企業に具体的な提案を行なうためにソリューションなどをいち早く社内に導入するよう実践している。例えば、社内の固定席を廃止し、プロジェクトに応じて必要なメンバーと相席する「フリーアドレス」を導入。必要に応じて自宅で業務を行なうテレワーク制度も実施している。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.japan-telecom.co.jp/release/2005/jun/0624_b/

関連記事
ソフトバンク決算「おとくラインを除いた営業損益は黒字を達成」(2005/05/10)


( 鷹木 創 )
2005/06/24 19:57

- ページの先頭へ-

INTERNET Watch ホームページ
Copyright (c) 2005 Impress Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.