ソフォスは28日、「ローマ法王の死にまつわる陰謀説」「マイケル・ジャクソン死亡」などのニュースを装った文面のメールを送信し、感染を拡げようとするウイルス「W32/Kedebe-F」について、ユーザーに警告した。
W32/Kedebe-Fは多様な件名や本文のメールを送信し、ユーザーをだまして添付ファイルを起動させようとする。メッセージの内容は、「故ローマ法王ヨハネ・パウロ2世の死にまつわる陰謀説」「マイケル・ジャクソン死亡」「米兵士によるオサマ・ビン・ラディンの身柄拘束」「マイクロソフト社、MyDoomワーム作成者を逮捕」などのニュースを装ったもので、ユーザーがだまされて添付ファイルを起動するとウイルスに感染する。ただし、ソフォスではW32/Kedebe-Fの大規模感染は報告されていないとしている。
ソフォスの上級技術コンサルタントを務めるGraham Cluley氏は、「攻撃者はしばしば速報ニュースを偽り、ユーザーをだまして悪質なコードを実行させようとしている。ユーザーをだますために故ローマ法王の名前を使用するのは趣味が悪い行為だ。ユーザーは細心の注意を払い、最新のセキュリティ対策ソフトを使用し、勝手に送られてくるメールの添付ファイルを実行しないことが必要だ」と述べている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.sophos.co.jp/virusinfo/articles/kedebef.html
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( 三柳英樹 )
2005/06/29 21:38
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