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米Google、「Google Maps API」の無料ベータ版公開


 米Googleは30日、「Google Maps API」の無料ベータサービスを開始した。Google Mapsで提供されている地図情報を自分のWebサイトでなどで提供したり、地図情報を加工することが容易になる。

 Google Maps APIは、プログラムを通してGoogle Mapsシステムから直接情報を取得するための無料APIツールキットだ。このAPIを用いると、自分のWebサイトにJavaScriptを使ってGoogle Mapsから取得した地図情報を表示したり、Google Mapsで使われているのと同じポップアップウィンドウに自由にコンテンツや情報を加えたり、マーカーを使って地図上に印を付けることができる。APIを使用するためのドキュメントも公開されている。

 Google Maps APIは無料で利用できるが、取得した地図にはGoogleのロゴとGoogle Mapsへのリンクが含まれるほか、GoogleがGoogle Mapsの地図上に広告を表示する権利を留保するという条件が加えられている。Google Maps APIの使用には、Googleの発行するAPIキーが必要となり、1日5万回のAPIコールを利用できる。

 Google Mapsについては開発者コミュニティからAPIの公開が強く要望されており、Google自身も非公式ながらGoogle Maps APIを公開する意向を表明していた。Google Mapsは公開直後から開発者コミュニティの高い関心を得て、三行広告サイト「Craigslist」の出品情報をGoogle Mapsの地図上に表示するサービスや、米国の国勢調査とGoogle Mapsの情報を重ね合わせるサービスなど、種々のサービスを開発者たちが自ら開発して公開していた。今回、Google Maps APIが公開されたことによって、これらAPIなしの独自の“ハッキング”作業が不要になり、サービスの開発が容易になる。Google Mapsの新たな利用方法が登場することが期待される。


関連情報

URL
  Google Maps API(英文)
  http://www.google.com/apis/maps/


( 青木大我 taiga@scientist.com )
2005/06/30 15:07

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