KDDIと東芝ソリューションは、映像配信サービスなどで利用する映像コンテンツの受け渡しがネットワークを介して可能になる「映像コンテンツ流通システム」を共同で開発、7月4日から9月末まで実証実験を開始すると発表した。
両社が開発した「映像コンテンツ流通システム」は、東芝ソリューションのコンテンツ流通プラットフォーム「PrimeStation」と、KDDIの映像系技術および高速FTP技術を組み合わせたもの。同システムを利用することで、ビデオテープなどを媒体に流通していた映像配信サービス向けのコンテンツを、取引成立後にネットワーク経由で受領可能になるという。
同システムではまた、コンテンツのメタデータとサムネイル画像やサマリー動画を自動生成した付随情報から映像コンテンツを検索することが可能。加えて、コンテンツ転送時にユニーク情報を電子透かしとして埋め込めるため、利用されるコンテンツが正規の取引に基づいたものかを確認できるとしている。
7月4日からの実証実験は、KDDIの映像配信サービス「光プラスTV」に映像コンテンツを提供するアスパイアビジョン、ポニーキャニオン、日活など9社とKDDIが参加して行なわれる。実験では同システムによる作業の効率化検証や、システムの機能面・運用面での課題の洗い出しを行なうという。その上で今後は、携帯電話向けや海外コンテンツプロバイダーにおける同システムの活用を検討するとしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2005/0630/index.html
( 村松健至 )
2005/06/30 19:18
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