ソフォスは4日、6月の「月間トップ10ウイルス」を発表した。新規に登場したMytobの亜種が多く出回り、7種類がチャートインする結果となった。
ウイルスの報告割合のワースト3は、1位のMytob.BEが12.6%。2位のNetsky.Pが12.5%、3位のMytob.ASが9.8%。ワースト1のMytob.BEは、メールを使って蔓延し、感染したPCへの不正アクセスを許すバックドアを開くワーム型ウイルス。Mytob.BEをはじめとしたMytobは、NetskyやZafiなどこれまで数多く出回っているウイルスファミリーと肩を並べる状況になりつつあるという。
ソフォスでは、Mytob作成者の目的として「ワームに対する一般の見解を覆すことにある」と指摘。「大量にメールで送りつけられるタイプのワームは絶滅しつつあるという見解が多く見られるが、その根拠は明確ではない。ウイルス作成者は、組織への侵入ルートとしてインターネットなど多くの方法を活用しているが、不審なメールを開いてしまう人々を狙うことをやめたわけではない」という。
このほか、存在しないウイルスに対して注意を呼びかけるメールやメッセージなどの偽ウイルス情報についてのランキングも発表。こちらはHotmail hoax(20.9%)が12カ月連続でワースト1となった。
また、英Sophosは2005年上半期におけるワースト10ウイルスランキングを発表。1月から4月にわたってチャート1位を独占したZafi.Dがトップ(25.3%)で、全体の約4分の1を占めた。2位はNetskyで、5月に初登場してZafi.Dを上回ったSober.Nは3位に入っている。
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■URL
ニュースリリース
http://www.sophos.co.jp/pressoffice/pressrel/20050704topten.html
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( 増田 覚 )
2005/07/04 16:25
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