ボーダフォンは4日、1.7GHz帯でのW-CDMA方式によるフィールド試験用実験局の予備免許を取得したと発表した。
ボーダフォンは4月、総務省に対して1.7GHz帯での3Gサービスの商用化を目的としたフィールド試験用の無線局免許を申請していた。今回、その予備免許が交付されたことに伴い、同社は試験予定地で実験局の設置工事に着手し、周波数特性の確認を行なう。その後、実験局本免許を得た後に千葉県内で約6カ月間のフィールド試験を実施する計画。フィールド試験では、1.7GHz帯の電波伝搬特性やビルなどの遮蔽の影響、ビル内への透過損失測定などが行なわれる予定だ。
ボーダフォンは現在、1.5GHz帯でPDC方式の2G、2.5Gサービス、2GHz帯でW-CDMA方式による3Gサービスを展開している。しかし、3Gサービス契約者数の増加やパケット通信料の定額オプションの導入などによって今後トラフィックが増加し、2GHz帯だけでは不足する懸念があるため、同社では新たな周波数での商用化を目指すとしている。
なお、総務省が6月3日に出した1.7GHz帯の割り当て方針案では、新規事業者2社に対して同帯域を割り当て、東名阪に限っては、既存・新規を問わずにトラフィックの逼迫に応じて、5MHz幅ずつ追加割り当てするとしている。1.7GHz帯には、既存事業者のボーダフォン、NTTドコモが名乗りを上げており、新たにイー・アクセス子会社のイー・モバイルと、ソフトバンクグループのBBモバイルが新規参入を表明している。
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■URL
ニュースリリース(PDF)
http://www.vodafone.jp/japanese/release/2005/050704.pdf
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( 津田啓夢 )
2005/07/04 20:02
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