英Clearswiftは13日、最近のスパムメールの傾向として、スパム送信者はポルノに見切りをつけたとの見解を示した。同社では2003年6月より、ダミーアカウントを通して収集したスパムメールを分析するスパムインデックスを実施。この2年間ではアダルト関連メールが減少しているという。
2005年6月では、精力増強剤を主としたヘルス分野のスパムが最も多く、金融関連のスパムが僅差で続いており、この2つの分野で全体の80%以上を占めた。一方、アダルト関連のスパムメールは5%に止まり、スパムインデックス開始当初の4分の1に減少した。また、スパムインデックス開始当初は、全スパムメールのうち、ヘルスケアと金融関連のスパムが占める割合は39%に過ぎなかったという。
同社のリサーチ・ディレクターを務めるAlyn Hockey氏は、「最も基本的なスパムフィルターでさえ性的な画像を認識できることを考えれば、ポルノスパムが下火になってきていることは驚くに値しない」とコメント。さらに、「ポルノスパムに代わって精力増強剤などのヘルスケア商品や金融関連商品が、スパマーの金儲けの手段になっている」と分析する。
このほか、風変わりなスパムメールとして、毛髪を増やすクリームの無料サンプル提供を騙るスパムと、「クリスチャン同士の出会い系サイト」に関する2つのスパムを挙げている。
関連情報
■URL
Clearswift(英文)
http://www.clearswift.com/
( 増田 覚 )
2005/07/14 11:28
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