トレンドマイクロは14日、2005年12月期第2四半期の業績予想を下方修正した。4月下旬に発生したウイルスパターンファイル問題の影響を踏まえたもの。
トレンドマイクロによれば、パターンファイル問題に対応した費用は6月末までで9億300万円に及ぶ。これを受けて前回予想を修正し、売上高で5億円(2.9%)減の170億円、営業利益で15億円(21.4%)減の55億円、当期純利益で7億円(16.7%)減の35億円になる見込みだという。
パターンファイル問題は、4月下旬に配信されたパターンファイル「2.594.00」を適用するとCPU使用率が100%に上昇してしまい、場合によってはPCが起動しなくなってしまうというもの。同社の「ウイルスバスター 2005」などに搭載されているウイルス検索エンジンのバージョン「7.50」「7.51」で発生する可能性があった。
これを受けてトレンドマイクロは、影響を受けたユーザーの復旧費用を肩代わりする窓口を設置。5月9日から6月15日までには一般ユーザーで28,300件、法人では700件の利用があった。
関連情報
■URL
業績予想下方修正のお知らせ(PDF)
http://www.trendmicro.com/NR/rdonlyres/15D74C34-7231-4AAE-84F7-C0DDD371B5F4/16668/05Q2_Revisesfinal_J1.pdf
トレンドマイクロ、パターンファイル問題に“終結宣言”
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2005/06/23/8132.html
( 鷹木 創 )
2005/07/15 14:29
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