イーバンク銀行、ジャパンネット銀行、みずほ銀行の3行で、スパイウェアに感染した顧客の口座から不正出金された事件について、合計9件、約940万円の不正振込があったことが判明した。全国銀行協会の前田晃伸会長(みずほフィナンシャルグループ取締役社長)が19日の記者会見で明らかにした。
全国銀行協会では13日、今回の事件に対する緊急対応のために「Eコマース検討部会」を臨時招集。被害が発生した3行が被害状況や犯罪手口などについての説明を行なうとともに、意見交換を実施した。今後は、インターネットバンキングの不正利用に関する会員銀行間での情報提供や、不正入金口座の利用停止に関する会員銀行間の連携体制の整備などを早期に行なうという。
被害の補償としては、「個別に解決することになる」としながらも、「全国的に似たような事件が起こるようならば、別の解決方法を考えなければならない」とコメントした。
なお、今回の不正出金事件による被害状況について、イーバンク銀行では1件で13万円、ジャパンネット銀行では6件で379万6,000円、みずほ銀行では2件(被害額は非公表)と発表している。
関連情報
■URL
会長記者会見
http://www.zenginkyo.or.jp/news/kaiken/index170791.html
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・ スパイウェアによる不正出金被害は合計379万円に~ジャパンネット銀行(2005/07/13)
( 増田 覚 )
2005/07/20 14:47
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