RSSフィードに広告を配信している米Pheedoは21日、同社が集積してきたRSS広告に関するデータの調査結果を初めて公開した。RSSに配信される広告はまだ市場が立ち上がったばかりでデータが少ないことから、貴重な調査結果となりそうだ。
まず、RSSが最もよく配信される日は火曜日で、この日はフィード取得回数とクリックスルーレートが最も高かった。逆に最もRSS関連活動が低下するのは土曜日だった。クリックスルーレートは日によって激しく変動しており、火曜日と土曜日との間では70%以上の差が開いている。フィード取得回数だけをとってみても、火曜日と土曜日の間では47%の開きがあるという。
また、クリックスルーレートは1日の中でも7~11%の間で変動している。最も大きなピークは早朝に訪れ、夜間に出版されたコンテンツを朝に閲覧するという読者の習慣があると考えられる。その次のピークは深夜、次いで午後の早い時間になる。一般的にPPC広告のクリックスルーレートは最上位の広告でも7%程度、メールやバナー広告ではより低いことを考えると、RSS広告のクリックスルーレートが高いことがわかる。
さらにRSSフィードを取得する方法についても調査が行なわれた。Pheedoが配信するRSSフィードの70%がわずか5つのRSSリーダーで読まれていた。1位はBloglines、以下はFirefox、Thunderbird、NewsGator、Sharpreaderと続いた。Pheedoでは、この中にMacで有名なNetNewsWireが含まれていないことに注目している。NetNewsWireは、米FeedBurnerの統計では2位に入ってるにも関わらず、今回の調査では5位にも入っていなかった。Pheedoではこの原因として、RSS市場が急激に立ち上がっており、その主な牽引力はWindowsユーザーであるためにMacのNetNewsWireが統計に入らなかったと推測している。また、もう1つの理由としてPheedoが配信する広告がウィンテル市場に向けたテクノロジー分野が多かったため、Macユーザーが少なかったとも考えられる。
今回の調査はPheedoによって6月と7月に集積された統計に基づいてとりまとめられた。調査は主に米国内に向けているが、国内のRSS市場についても参考になるだろう。
関連情報
■URL
米Pheedo公式ブログの該当記事(英文)
http://www.pheedo.info/archives/000265.html
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・ RSSとAtomで広告を配信する米Pheedo、シリーズAファイナンスを完了(2004/05/07)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2005/07/22 15:39
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