米Yahoo!が26日、ウィジェット開発企業の米Konfabulatorを買収したことが明らかになった。Konfabulatorが同社サイトで公表した。この買収はここ数日間噂されていたが、これで正式に確認されたことになる。
ウィジェットとは小さなアプリケーションのことで、最近ではMac OS X 10.4“Tiger”でデスクトップ上にウィジェットをたくさん並べられる機能が追加され話題になった。KonfabulatorのウィジェットはJavaScriptとXMLで開発でき、WindowsとMac双方で利用できる。もともとKonfabulatorはウィジェット実行環境を19.95ドルのシェアウェアとして販売していたが、Yahoo!の買収によって無料配布されることになった。以前のKonfabulator 2.0購入者に対しては料金が返還される。
Konfabulatorの発表によると、同社のアプリケーションは今後「Yahoo! Widgets」という名前で呼ばれることになるという。さらに開発者向けのページ「Yahoo! Developer Network」にYahoo! Widgetsのコミュニティが設けられ、ウィジェット開発のための情報が提供される。
また、Yahoo!はすでに公開しているYahoo! APIをKonfabulatorのウィジェットで使用できるようにするという。このことは、検索やコンテンツなどYahoo!のさまざまなサービスがブラウザを開くことなしにデスクトップ上のKonfabulatorウィジェットから利用できることを意味する。
Konfabulatorのウィジェットとしては天気予報や株価情報、渋滞情報、テレビ番組表などの情報を表示するものが人気を博していたが、今後こうした情報はYahoo! APIを通して簡単に取得できるようになるため、新しいウィジェット開発が非常に簡単になる。Yahoo!は今回の買収により、大きなトラフィックを得るための経路を見出すことになった。
関連情報
■URL
Konfabulator(英文)
http://www.konfabulator.com/
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2005/07/26 12:42
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