ヤフーは26日、ネットショッピング市場に関する調査「インターネットショッピング市場 現在と今後の展望~2005」の結果を公表した。調査は、16歳から59歳までのインターネットユーザー801人を対象に、3月10日から14日までの期間で実施された。男女比率は男性が55.0%、女性が45.0%。
ネットショッピングの利用状況では、最近1年間に利用したユーザー(1年以内利用者)が83.6%で最も多く、未経験者が8.9%、最近1年間は利用していないユーザー(利用休止者)が7.5%と続く。今後の利用意向としては、1年以内利用者の約9割および利用休止者の約4割が「今後も利用したい」と答えている。
1年以内利用者670人にネットショッピングに対する意識調査を行なったところ、81.2%は「以前と比べてインターネットで買い物することに抵抗がなくなった」と回答。また、「ネット上で見つけた商品を衝動買いすることがある」「ネットショッピングにより消費自体が増えた」という回答が3分の1以上見られるなど、ネットショッピングが消費を牽引していることがわかる。そのほか、約6割が「実店舗や広告で情報収集したものをネットで購入/契約することがある」、約4割が「テレビ番組で紹介された商品情報をすぐにショッピングサイトで探すことがある」と答えるなど、ネットと他の情報源の相互利用が進んでいることも伺える。
ネットショッピングを利用したいシーンとしては、「自宅近くの店では売っていないものを購入する場合」が76.3%でトップ。以下は、54.9%の「なるべく安く購入/契約したい場合」と、53.5%の「商品情報をたくさん調べてから購入/契約する場合」が僅差で続いた。
ネットショッピングの重視点と最もよく利用するサイトの満足点を比較したところ、「返品への対応」「補償の充実」「送料の安さ」「セキュリティ」「商品価格」などの項目が、重視点と比べて満足度を下回ったという。一方、「使い勝手」や「品揃え」では十分な満足が得られた。
ネットショッピングで購入したものとしては、「本・書籍」が46%でトップ。2位以下は「食料品・飲料品」が36%、「CD・DVD」が33%、「ファッション・コスメ」が32%、「パソコン・周辺機器」が31%と続く。今後購入するものとしては、現在購入者が多い「本・書籍」が54%、「CD・DVD」が41%で、今後もさらに伸びることが予想される。今後、特に伸びが大きいものとしては、「チケット」や「旅行」が挙げられている。
そのほか、1年以内利用者670人を、最近1年間のネットショッピング利用回数からヘビー(8回以上)、ミドル(4~7回)、ライト(3回以下)に分類した結果、ヘビーが18.7%、ミドルが28.4%、ライトが52.7%という内訳となった。各層の最近6カ月における平均購入金額としては、ヘビーが10万7,728円、ミドルが5万1,484円、ライトが1万7,782円。なお、ヘビーユーザーの内訳では女性の割合が高く、ライトユーザーでは男性の割合の高さが目立った。
関連情報
■URL
インターネットショッピング市場 現在と今後の展望~2005
http://research.yahoo.co.jp/fyi/200507_report.html
要約レポート(PDF)
http://i.yimg.jp/images/research/pdf/reportsummary20050726.pdf
( 増田 覚 )
2005/07/26 14:56
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