スペインのPanda Softwareの研究所であるPandaLabsは26日、2005年第2四半期(4月~6月)におけるウイルスの動向レポートを発表した。スパイウェア/アドウェアが検出数の半数を占めたのに対して、ワームが7%にまで減少した。
レポートは、同社が提供しているオンラインスキャンサービス「Panda ActiveScan」による統計データをもとにとりまとめたもの。これによると、第2四半期に検出した脅威の内訳は、スパイウェア/アドウェアが51%、トロイの木馬が21%、ワームが7%、ボットが5%、バックドアが2.2%、ダイヤラーが0.2%、その他が13.6%だった。スパイウェア/アドウェアは第1四半期の60%から比率は下がったものの、依然として半数を占めている。一方、トロイの木馬は18%から増加。ワームは11%から減少して、今回1割を切った。なお、全体の検知件数自体は第1四半期より12%増加しているという。
Pandaでは、インターネットユーザーのウイルスに対する認知度が高まるにつれて、ウイルス作者が従来のメールのような拡散手段から、新しい拡散手段に関心を示していると指摘。ユーザーを騙して、あるいは強制的にWebサイトからスパイウェア/アドウェアをダウンロードさせたり、悪質なプログラムを拡散する手段としてインスタントメッセージの使用が増加していると説明している。
レポートではこのほか第2四半期の動向として「Mytobのクローン戦争」「帰ってきたSober」などのトピックを紹介している。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.pandasoftware.com/about/press/viewNews.aspx?noticia=6445
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・ スパイウェア流行でウイルスは裏舞台へ追いやられた~Panda Software調査(2005/04/05)
( 永沢 茂 )
2005/07/28 20:14
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