米Microsoftは7月31日、比較ショッピングサイト「MSN Shopping」を正式公開した。数週間にわたってベータテストが続けられてきたが、正式公開にあたって多くの新機能とインデックスの大幅な増強が行なわれた。
MSN Shopping開発チームの公式ブログによると、インデックスが大幅に増強され、商品数は6倍に、検索する店舗数は100倍以上に増えたとしている。検索機能もキーワードとジャンル別検索に止まらず、英文のスペルを間違った場合に修正してくれる機能や、特定のカテゴリーの商品を検索する際に自動的に絞り込み項目を表示する機能がある。例えばデジタルカメラを検索する場合には、他の項目にはない検索項目として画素数、液晶画面のサイズ、ズーム機能の有無などといった項目が表示され、これらを選んでいくことでより適切に検索結果を得ることができる。これらはRSSフィードとして取り出すことができるので、新しい商品や新しい値段が付けられた商品を容易に見つけ出すことができる。
さらに画面も3つの表示方法を選択できるようになり、自分の好みの方法で商品の機能を比較できるようになった。ユーザーインターフェイスもベータ版の時よりもシンプルな構成と画面の色に変更された。
また、現時点で商品レビューが7万件、ショップのレーティングが17万件蓄積されているが、MSN Shoppingの利用者が新たに自分のレビューやレーティングを付け加えることができる。そのほかにもコンシューマレポートなど、商品購入の手助けとなるさまざまなコンテンツへのリンクも用意されている。
MSN Shoppingが対応しているショップは現時点ではほぼ米国内に限られているため、日本国内からの利用価値はそれほどないだろう。しかし、MSNがサーチエンジン、デスクトップ検索、地図検索、コンテンツ、ポータルなどの分野で次々と新商品や新サービスを発表する中で、新たに比較ショッピングサイトが正式に公開されたことは同社の戦略を理解する上で助けになるだろう。
関連情報
■URL
MSN Shopping(英文)
http://shopping.msn.com/
MSN Shopping公式ブログの該当記事(英文)
http://blogs.msdn.com/msnshoppinginsider/archive/2005/07/31/Scott.aspx
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2005/08/01 12:39
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