マカフィーは4日、2005年7月度のウイルス検知状況を発表した。同社の国内ユーザー企業10,500社、PC120万台のウイルス情報をもとに、検知数をランキング形式でまとめた。
企業数ベースでは、6月度に最多だった「bo:heap」が1,125社で引き続きワースト1、次いで6月度に2位だった「Exploit-MhtRedir.gen」が930社。先月の検知数は「bo:heap」が220社、「Exploit-MhtRedir.gen」が178社で、今月に入り大幅に増加している。3位以下でも「Exploit-ObjectData.gen」が691社、「Exploit-ByteVerify」が687社、「Exploit-CodeBase.gen」が679社、「Exploit-CodeBase」が646社と、6月度の検知数に比べて5~6倍の数値を示している。なお、6月度に比べ7月度の検知数が大幅に増加した点についてマカフィーでは、「数値が増えた理由については、分析を行なっていない」という。
PC台数ベースのランキングでも1位は「bo:heap」で3,668件、2位は「Exploit-MhtRedir.gen」が2,037件。以下、「JS/Exploit-HelpXSite」が1,379件、「Exploit-CodeBase.gen」が1,332件、「Exploit-ObjectData.gen が1,304件と続く。
企業数やPC台数のランキングでは、いずれもトロイの木馬が先月の6種から、7種ないしは8種へと増加した。マカフィーの加藤義宏技術統括部長は、「ウイルストップ10は完全に様変わりし、通常のウイルスでなくフィッシングや脆弱性を狙ったアタックに移行したと言える」とコメントしている。
関連情報
■URL
マカフィー
http://www.mcafee.com/jp/
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・ ヒープオーバーフロー引き起こす「bo:heap」が1位~マカフィー6月度調査(2005/07/05)
( 鷹木 創 )
2005/08/04 15:08
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