全国の公立学校における“高速インターネット”の割合が、2005年3月末時点で8割を超えた。文部科学省が8月2日に公表した「学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果」で報告された。
全国の公立小・中・高校や盲・ろう学校など37,991校のうち、インターネットに接続しているのは37,951校(前年度38,149校)で、接続率は99.9%(前年度99.8%)に達した。回線種類別では光ファイバ専用線が最も多く12,331校(32.5%)、次いでADSLが7,949校(20.9%)、CATVが6,181校(16.3%)、Bフレッツなどの光ファイバ接続が4,464校(11.8%)と続く。
文科省では、動画像のスムーズな送受信が可能となる400kbps以上の回線を“高速インターネット”としており、その合計は30,987校に達した。インターネットに接続している学校の81.7%にあたり、前年度の71.6%から増加している。都道府県別では、大阪府(94.1%)、東京都(94.0%)、三重県(93.4%)、兵庫県(93.0%)、岡山県(92.7%)などが上位に入っている。
ただし、校内におけるLANの整備状況を見ると、コンピュータ教室で95.9%、職員室で86.9%に上るが、普通教室では44.3%に止まっている。
このほか調査では、可動する教育用PC(682,957台)のうち、2004年度に1度でもウイルスに感染したPCが1.7%(28,559台)あったとのデータも報告されている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/17/08/05080101.htm
関連記事:公立学校のインターネット接続率は18.7%~文部省調べ
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/980807/monbusho.htm
( 永沢 茂 )
2005/08/04 17:11
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