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慶應大の村井教授、ポステル賞受賞~アジアで初の受賞者


受賞コメントを述べる村井教授
 7月31日よりパリで開催されているIETFミーティングの会場で3日、2005年度のポステル賞(Postel Service Award)の受賞者が発表され、慶應義塾大学常任理事を務める村井純教授(WIDEプロジェクト代表)が選出された。

 同賞は、1998年に急逝したジョン・ポステル氏にちなんでインターネットソサエティ(ISOC)が1999年に設置した賞で、インターネットに多大な貢献をした人に贈られる。

 受賞は今回で7人目となり、アジアからの初めての受賞となる。今回は、村井教授のIPv6等の技術開発と普及への努力、およびアジア太平洋地域でのインターネット普及への貢献が評価され、受賞者に選定されたもの。

 村井教授に贈られた受賞トロフィーには、「For his vision and pioneering work that helped countless others to spread the Internet across the Asian Pacific region.(アジア太平洋地域のインターネットの展開に注がれた、彼の広い視野と開拓精神に基づく計り知れない貢献に対して)」と書かれている。

 村井教授の受賞コメントでは、国内インターネットの立ち上げ時期のポステル氏とのやりとりなどが語られた。また、「極東の国である日本をインターネットにつなぐという作業であったが、実際には米国への接続であり、インターネットからすると日本は西の端であった」など国際接続を開始した頃から、「現在はロシア経由の光ファイバを使ってヨーロッパとの接続を進めている」など研究の現状についても紹介。「今後もグローバルな視点で活動を続けていく」と力強く述べた。


村井教授(中央)と、インターネットソサエティ会長Lynn St Amour女史(左)、Postel Service Award選考委員会委員長Daniel Karrenberg氏(右) 村井教授の受賞トロフィーに刻まれた贈賞のコメント

関連情報

URL
  Postel Service Award(ISOC、英文)
  http://www.isoc.org/awards/
  WIDE Project
  http://www.wide.ad.jp/
  関連記事:インターネットの創始者の1人、ジョン・ポステル氏が死去
  http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/981019/postel.htm


( 溝内公紘 )
2005/08/04 17:45

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