日本レジストリサービス(JPRS)は4日、DNSの不適切な管理による危険性を解消するために、レジストリとして積極的な取り組みを開始すると発表した。
JPRSが警告するDNSの不適切な管理は、ドメイン名のDNSサーバーに別組織の物を使用している場合に、その別組織のドメインが第三者に取得されることでDNS情報が乗っ取られる危険性がある問題。
例えば、「example.jp」というドメイン名のDNSに「dns.example.net」という別会社のサーバーを利用している場合に、example.netというドメイン名が廃止されたなどの理由で第三者にドメイン名を取得されると、第三者がexample.jpのDNSサーバーを乗っ取ることができてしまう。こうした事態が発生すると、Webを偽のサイトに誘導されたり、メールサーバーを偽のサーバーに変更してメールの内容を盗み取るといった悪用をされる恐れがある。
JPRSでは、こうした問題への対策の一環としてDNSサーバー設定について調査を実施。DNSサーバーの設定が不適切なドメイン名の登録者に対して、当該DNSサーバーの登録削除など、適切なDNSサーバー運用の実施を求めていくとしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://jprs.co.jp/press/050804.html
DNSの健全な運用のために(JPRS)
http://jprs.jp/tech/dnsqc/
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( 三柳英樹 )
2005/08/04 19:45
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