ディー・エヌ・エー(DeNA)は9日、同社が運営するオークション/ショッピングサイト「ビッダーズ」に出品していた店舗「AMC」の顧客情報8,456人分が流出していたと発表した。氏名、住所、電話番号、メールアドレス、商品名が含まれるが、クレジットカード番号などの決済に関する情報の流出は含まれていないという。
AMCはセンターロードが運営するオンラインショップで、健康器具や下着などの輸入雑貨を扱っている。ビッダーズのほかに楽天市場にも出店していたが、楽天市場でAMCを利用した顧客のうち36,239件の個人情報(このうち10,026件はクレジットカード情報を含む)が流出していたことが、楽天の調査で6日までに確認されている。また、楽天が大手マスコミから提供を受けたデータの中には、楽天市場以外のサイトでの取引と思われる情報が少なくとも8,545件含まれることもわかっていた。
これを受けてDeNAが9日、大手マスコミの保有するデータを閲覧・照合した結果、ビッダーズからAMCを利用した顧客の情報も含まれていることが判明した。照合した取引データは商品数ベースで28,984件あったが、全く同一のデータや1人の顧客が複数購入しているケースの重複分を除いたところ、人数ベースで8,456人分となった。
DeNAでは流出経路については今のところ把握できていないとしているが、同社の情報システムへの不正アクセスなどによりデータが引き出された痕跡が未だ確認されていなことなどから、「当社内部から個人情報が流出した可能性は極めて低いものと考えている」と述べている。
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■URL
ニュースリリース
http://www.dena.ne.jp/press/release_2005/20050809.html
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( 永沢 茂 )
2005/08/10 12:26
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