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NTTソフト、情報を3次元空間上に配置する次世代ブラウザ「SpaceBrowser」


 NTTソフトウェアは、ビジュアル化した情報を3次元空間上に配置して閲覧できる次世代ブラウザ「SpaceBrowser」を10月から販売する。Internet Explorer(IE)にプラグインして利用するもので、OSはWindows XP/2000、ブラウザはIE 6.0以降に対応する。

 SpaceBrowserでは、画像やテキスト、数値などの情報をビジュアル化して3次元空間に配置することで、大量の情報を瞬間的に認識できるのが特徴だ。SpaceBrowser向けコンテンツを作成するには、ユーザー側でEXCELのワークシートに素材、レイアウト、並べ替えなどのアクションの情報を指定するほか、掲載する画像データをNTTソフトウェアに提供する必要がある。

 例えば、膨大なワインを販売するサイトでは、価格・香り・酸味などの評価軸上に各ワインのサムネイル画像を3次元空間上に配置。評価軸は、年代や産地などの条件と置き換えられる。興味のあるワインのサムネイル画像をクリックすれば、詳細情報を表示する機能も備える。好みのワインを容易に選べるため、商品検索として活用できるという。

 また、3次元空間配置を利用して、施設案内に応用することも可能だ。例えば、デパートの3次元画像上に、婦人服売場やトイレなどの位置情報を配置することで、2次元の案内図を見たときよりも、感覚的に目的の場所がわかるという。このほか、通常閲覧しているWebページを3次元上に配置することもできる。


SpaceBrowserとは 商品検索として活用される

施設案内として活用される 情報総覧として活用される

 同社ネットワークサービス・ソリューション事業部の岩渕明氏は、SpaceBrowserが商品化された背景を次のように説明する。「光・ブロードバンド時代が到来し、PCが高機能化したことにより、リッチコンテンツに対する欲求が出てきている。その一方で、情報が氾濫し、必要な情報を探すのに苦労するようになった。ホームページが見つかっても、どこをクリックすればよいのかわからなかったり、スクロールが必要なことも多い。時々刻々とダイナミックに変化する情報を、適切に扱える環境が必要だと考えた」。

 NTTソフトウェアでは、キオスク端末など情報案内端末向け(スタンドアロン型)、およびECサイトなど一般市場向け(ネットワークアクセス型)にSpaceBrowserをパッケージ化して販売する。コンテンツ管理システムやセキュリティソリューションなどと組み合わせたシステムインテグレーションも行なうという。販売価格はスタンドアロン型が20万円~、ネットワークアクセス型が300万円~、システムインテグレーションが1,000万円~。初年度売上は3億円を目指す。


NTTソフトウェア ネットワークサービス・ソリューション事業部の岩渕明氏 商品タイプ1(情報案内端末向けパッケージ)

商品タイプ2(Web向けパッケージ) 商品タイプ3(企業向け複合ソリューション)

関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.ntts.co.jp/products/spacebrowser/

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( 増田 覚 )
2005/08/11 19:02

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