日本情報処理開発協会は9日、経済産業省との共催で5日に札幌で開催した「個人情報保護に関する講演会」において、同協会が受けた苦情相談者の個人情報1件を、参加者に配付した資料190部に誤って掲載したことを明らかにした。
同協会によれば、講演会で配布する資料を印刷していた際に、資料とは関係のない、プライバシーマーク認定事業者に関する消費者からの苦情を印刷しており、誤って混入してしまったという。資料には相談者の名字と携帯電話番号、相談内容が記載されており、相談内容については、相談対象の事業者名も含まれていた。今回の個人情報流出の対象者および事業者には、事実の報告と謝罪を行なったという。
配布された資料は、事務局員が講演会開催中に個人情報が掲載されていることに気づいたため、その場で参加者の協力を得て資料の回収を行なった。その結果、179部を回収できたという。残りの11部については、18日14時現在で7部の所在が確認され、うち6部を回収したとしている。
同協会では、「今後2度と同様な過ちを起こさないよう、資料の印刷発注および納品の際のチェックを徹底するとともに、役職員すべてに対して情報管理の徹底を図る」とコメントしている。
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■URL
ニュースリリース(PDF)
http://www.jipdec.jp/ov/050809.pdf
( 増田 覚 )
2005/08/19 14:59
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