フィッシング詐欺対策活動を展開している米Anti-Phishing Working Group(APWG)は、7月のフィッシング詐欺の状況をとりまとめた。
APWGに7月に寄せられた報告は14,135件で、6月の15,050件からやや減少。詐欺のターゲットにされたブランドは71件と、6月の74件から減少した。ブランドの分野は金融が85.9%と大部分を占め、以下ISPが5.6%、小売り業が2.8%など。
フィッシングサイトがホスティングされている地域別の内訳は、米国が30%、韓国が14%、中国・香港・台湾が10%、フランスが6%、オーストラリアが5%、ドイツが3.5%、日本が3%などで、英語以外の言語を対象にしたフィッシングサイトが増加傾向にあるとしている。
7月のレポートでは、パスワードなどを盗むキーロガーの新たな手口として「Screen Scraper」と呼ばれる新たなトロイの木馬を紹介している。現在、オンラインバンキングなどではキーロガーへの対策として、ソフトウェアキーボードが用意されていることが多いが、Screen Scraperはソフトウェアキーボードでボタンが押されたタイミングで画面をキャプチャーし、その画像を外部に送信することでパスワードなどを盗み出そうとする。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文、PDF)
http://antiphishing.org/APWG_Phishing_Activity_Report_Jul_05.pdf
Anti-Phishing Working Group(英文)
http://antiphishing.org/
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( 三柳英樹 )
2005/08/26 15:41
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