ベンチャー企業の米Slideは30日、新サービス「Slide」のパブリックベータテストを開始したと発表した。
Slideのサービスが提供している無料のデスクトップアプリケーションは画面右側に常駐するサイドバーの形をしており、そこにはユーザーのハードディスク内にある画像だけでなく、公開されている「チャンネル」の画像を株式ティッカーのように流れる形式で表示できる。チャンネルにはさまざまな種類があり、セミプロ写真家によるものから企業の製品カタログ、フォトブログなどさまざまだ。
Slideが興味深いのは、このサービスをコミュニケーションツールとしても使えることである。例えば、自分が保有している画像をチャンネルとして他のユーザーに公開できる。チャンネルの公開形式は、1)一般に対して完全に公開するパブリックチャンネル、2)自分の「友達リスト」に掲載されている友達にのみ公開するフレンドチャンネル、3)購読する際にチャンネル保有者が許可しなければならないチャンネル──の3種類から選べる。もちろん、全く公開せずに自分のハードディスクの画像だけを表示するチャンネルを作成することも可能だ。
サイドバーに流れる画像が気に入った場合、そこにマウスカーソルを合わせることで画像を友人に送信できる。表示されるポップアップウィンドウに友人たちのメールアドレスを記入すれば、画像とともにSlideコミュニティへの招待状が送られる。
Slideは画像だけでなく動画や音楽など他のリッチメディアもサポートしている。個人のコミュニケーションツールとしても非常に興味深いアプリケーションサービスだが、企業にとっても製品画像を送信したり、マーケティングチャンネルとして利用することも可能だと考えられている。
この興味深いサービスを提供しているSlideは、決済サービスPayPalの共同創業者で元CTOのMax Levchin氏が2004年に創業した新しい会社だ。Slideは現在、Windows XP/2000に対応しており、Mac OS Xバージョンも開発中だ。
関連情報
■URL
Slide(英文)
http://www.slide.com/
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2005/08/31 14:29
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