警察庁は1日、7月に発生した「振り込め詐欺」事件の認知・検挙状況を公表した。認知件数は1,675件(うち既遂が1,627件)で、6月の2,009件から減少。検挙件数は166件で、6月の316件から半減した。被害総額は19億6,849万円で、6月の24億1,242万円から減少している。
このうち、架空の事実を口実として金品をだまし取る「架空請求詐欺」事件は、認知件数が323件(既遂308件)、検挙件数が26件、被害総額が3億1,996万円。検挙率は、他の月に比べて高かった6月(30%)から8%に低下し、5月以前と同水準に戻る結果となった。請求の口実として最も多かったのは「有料サイト利用料金名目」の194件で、「借金返済・債権回収名目」が54件と続いている。なお、被害者の男女比は男性61%、女性39%。被害者の年齢では20代以下が男性で29%、女性で13%を占めた。男性は30代で17%、40代で9%を占めるなど、男性の若い世代の被害が全体の半数を超えた。
また、いわゆる「オレオレ詐欺」事件の認知件数は476件(既遂444件)、検挙件数は120件。被害総額は10億9,297万円と、6月の12億6,348万円から減少した。詐欺の手口としては、「公共交通機関での痴漢示談金」を要求するケースが158件で最も多く、「サラ金等借金返済名目」が81件で続いた。被害者の男女比としては、女性が81%と多かった。
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■URL
ニュースリリース(PDF)
http://www.npa.go.jp/sousa/souni2/hurikome17-7.pdf
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( 増田 覚 )
2005/09/01 12:55
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