米Intelのベンチャー投資部門であるIntel Capitalは6日、チェコ共和国のウイルス対策セキュリティソフト企業のGrisoftに対して1,600万ドルの出資を行なったと発表した。
Grisoftのウイルス対策ソフトはWindowsやLinuxなどのOSをサポートしており、個人向けからSOHO向け、企業向けの製品をラインナップ。世界中の2,500万台以上のコンピュータで利用されているという。
今回の出資についてIntel CapitalのArvind Sodhani代表は「Grisoftの株式を取得することによってIntel Capitalは、世界中におけるウイルス対策ソフトの開発と配備の進展をサポートする。Grisoftと締結した戦略的協力合意事項に従って、IntelはGrisoftが中小企業やコンシューマ向けのコンピュータプラットフォーム上のセキュリティを改善するのを助けることになる」とコメントしている。Intel CapitalはこのほかにもGrisoftが新しい市場セグメントに進出したり、同社のセキュリティソフトウェアを最適化する面でも支援する。
Intel CapitalにとってGrisoftへの出資は、中央ヨーロッパと東ヨーロッパにおける過去最大級の株式投資となった。Intel Capitalは、Intelの戦略に合わせて少数株主に止まる水準の投資をベンチャー企業に行なうことを目的として設立された。1991年の設立以来、30カ国・1,000社以上の企業に対して合計40億ドルを投資。そのうち160社が他社に買収され、150社が各地の株式市場に上場した。2004年だけでIntel Capitalは1億3,000万ドル以上の投資を行なったとされている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.grisoft.com/doc/314/lng/us/tpl/tpl01
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2005/09/07 13:02
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