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米eBay、ハリケーン被災地域のオークション利用者に総額100万ドル寄付


 米国で大きな被害を残したハリケーン「カトリーナ」の被害者のために、米Microsoftや米IntelなどIT企業の多くが多額の寄付を行なっている。米オークション最大手のeBayは、こうした寄付とは別に、オークションコミュニティを直接支援するための寄付を行なうと発表した。

 北米eBayのBill Cobb社長が発表したところによれば、eBayはカトリーナの被災地に住む活発なeBayセラー上位1,000人に対して各1,000ドルをPayPalを使って振り込む。寄付額は合計100万ドルに上る。

 同じ被災地に住んでいても、被害状況は人によりさまざまだが、eBayは被害を受けていない人にも等しく1,000ドルを振り込み、そうした人々に対しては地元のコミュニティや慈善団体に寄付するなど、各自が最も効果的にそのお金を利用できると思う方法に寄付金を利用してほしいと呼びかけている。eBayは、「コミュニティが何を必要としているかは地元の人が最もよく理解しており、寄付金を最も効率よく利用してもらうため」だとしている。

 多くのIT企業は米国赤十字などに代表される慈善団体、支援団体に機材、人材、寄付を行なう方法を採用しているが、抽象的なコミュニティを代表する人々に対して多額の寄付を行なうという決定を下したeBayの手法は、今後コミュニティを維持し、支援する新しい手法として注目を集めるかもしれない。


URL
  ニュースリリース(英文)
  http://www2.ebay.com/aw/core/200509.shtml#2005-09-09144952

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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2005/09/12 14:04

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