長崎県警察浦上警察署、対馬北警察署、県警本部生活経済環境課は10日、MMORPG「リネージュII」へのアクセスを不正に中継した東京都豊島区池袋在住でPCショップを経営する中国籍の男性(29歳)を、電子計算機損壊等業務妨害の疑いで逮捕した。
長崎県警によると、2005年3月に「リネージュIIのIDとパスワードが不正に使用され、アイテムがなくなってしまった」という相談を受けた。調査を進めたところ、今回逮捕された中国籍の男性がリネージュIIのIDを不正に利用している容疑者として浮かんだという。
さらにこの容疑者は、リネージュIIの利用約款で禁止されている海外からのアクセスを可能にするため、自宅にプロキシサーバーを設置。中国などの海外ユーザーを不正に中継し、リネージュIIにアクセスさせていた。
プロキシサーバーを経由したアクセスは、7月から8月にかけて2度にわたり発生。7月28日には、PCの画面に残像現象を生じさせるほどアクセスが集中し、リネージュIIのシステムを一度シャットダウンする必要に迫られた。
長崎県警察では、動機や目的についてさらに調査を進めている。NCジャパンによれば、システム障害の影響で4,300万円の被害額を想定しているという。なお、プロキシサーバーを設置してリネージュIIへの不正アクセスを中継する事件では、7月にも香川県警察などが、福岡県福岡市の中国人留学生を逮捕していた。
関連情報
■URL
リネージュII
http://www.lineage2.jp/
長崎県警察
http://www.npp-unet.ocn.ne.jp/
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・ 海外向けに「リネージュII」用不正プロキシ設置、中国人留学生を逮捕(2005/07/20)
( 鷹木 創 )
2005/09/12 18:53
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