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偽Googleサイトへ誘導するウイルス「P2Load.A」


表示されるエラーメッセージ

スタートページを変更して広告サイトを表示するという
 Panda Softwareは、ワーム型ウイルス「P2Load.A」を警告した。感染すると、hostsファイルを書き換えて「Google」を詐称した偽サイトに誘導するという。危険度は4段階の下から2番目“Medium”。Windows Server 2003、Windows XP/2000/NT/Me/98に感染する。

 P2Load.Aは、P2Pソフト「Shareaza」「Imech」を通じて感染を拡大。これらP2Pソフトの共有ディレクトリに、自分自身を「スターウォーズ」関連のPCゲームを模した「Knights of the Old Republic 2」という実行ファイルとして複製する。

 ウイルスが実行されると、ファイルが存在しないことを通知するエラーメッセージを表示し、リモートからファイルをダウンロードしてくる。また、Internet Explorerのスタートページを変更して広告サイトを表示するほか、hostsファイルを書き換えてGoogleの偽サイトに誘導する。「wwwgoogle.com」「www.gogle.com」など誤ったアドレスを入力した場合でも、偽ページにリダイレクトされるように設定されてしまう。

 この偽Googleサイトは17カ国語に対応しており、検索キーワードを入力すれば検索結果も表示する。しかし、特定の検索語句に関するスポンサーリンクは、P2Load.Aの作者が指定したリンクが表示されるようになっており、実際には特定のWebサイトへのアクセス数を増加させることが目的だ。

 Pandaでは、ウイルス本体のコードではなく、リモートのWebサイトからダウンロードされたファイルに置き換えることでhostsファイルを変更する手法に注目。ダウンロードさせるファイルを変更することによって、サイトの詐称やフィッシング詐欺など複数の犯罪に繋がる恐れがあるという。


関連情報

URL
  ウイルス情報(英文)
  http://www.pandasoftware.com/virus_info/encyclopedia/overview.aspx?lst=vis&idvirus=89977


( 鷹木 創 )
2005/09/20 15:22

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