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左から「WX310K」「WX300K」「WX310SA」「WX310J」
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ウィルコムは、京セラ製「WX300K」「WX310K」、三洋電機製「WX310SA」、日本無線製「WX310J」の4端末を発表した。11月中旬から順次発売される。これに伴って、都内で発表会が行なわれた。
今回発表された4端末は、WX300シリーズとWX310シリーズの2つのラインナップで構成される。WX300シリーズはスタンダード端末に位置づけられ、WX310シリーズには、Javaやメガピクセルカメラ、指紋認証、miniSDカードスロット、ビジネス文書閲覧機能などの付加機能が用意される。また、WX300シリーズは1xパケット通信(下り最大32kbps)、WX310シリーズは4xパケット通信(下り最大128kbps)をサポートする。
なお、両シリーズ共にフルブラウザを搭載し、パソコンと接続したデータ通信機能、POP/SMTP対応のメール機能、リモートロック機能などが共通機能となる。
● 八剱氏、「不安の1つだった品揃えの薄さを解消する」
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ウィルコムの代表取締役社長 八剱洋一郎氏
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発表会でプレゼンテーションを行なったウィルコムの代表取締役社長の八剱洋一郎氏は、まず「この6カ月で40万以上の新規ユーザーを獲得し、ビジネスが極めて順調だ」とし、今回の秋・冬商戦モデルについて「ユーザーの不安の1つだった品揃えの薄さを解消する」とコメントした。
さらに、携帯電話ユーザーの利用動向を調査した結果、音声通話主体のユーザーが21%(1,800万人)、インターネットやメール、カメラ機能といった通信機能主体のユーザーが48%(4,000万人)、そしておサイフケータイや音楽プレーヤー機能、高画素カメラといった多機能端末を求めるユーザーは31%(2,700万人)になったとし、ウィルコムでは、音声通話主体のユーザーと通信機能を重視するユーザー層をターゲットに展開していく方針を示した。なお、音声通話のユーザーは比較的年齢層が高く、通信機能重視派は会社員が多いという。
八剱氏は調査結果を示しながら、「大多数の人は、音声品質が良くてシンプルでかっこいい携帯電話を求めている」とし、PHSの音声品質の良さや携帯電話に比べて低電磁波であることなどを改めて語った。また、通話・メール・インターネットの全てのサービスで定額制を用意することでユーザーに安心感を提供している点も特長だと述べ、「コミュニケーションの基本機能で新しい贅沢を提供する」とした。
“新しい贅沢”を提供する上で、端末ラインナップを拡充するだけでなく、基本機能の向上も目指したという。カメラやQVGA液晶といった機能面のほか、これまで携帯電話と比較するとボタンの反応速度が若干鈍いような印象だった面も、キーレスポンスやユーザービリティなどを改善するとした。発表会では、開発段階の実機が展示されたが、若干ではあるものの、キーレスポンスは従来のウィルコム端末より良好な印象を受けた。
なお、今回発表されたラインナップでは、「WX300K」が音声通話派、W310シリーズが通信機能を重視するユーザーをターゲットにしているという。中でも、「WX310J」はビジネスユーザー向け、「W310SA」がカジュアルユーザー向けとなり、「W310K」はその中間に位置づけているとのこと。
● 月額最大9,200円の定額サービス
また、パケット通信料金の新定額サービスも「データ定額」発表された。
「データ定額」は、4xパケットデータ通信にも対応したパケット通信料定額制サービス。10万パケットまでは月額1,050円で、超過分は1パケット0.0105円の従量制となるが、3,800円で頭打ちとなって以降定額となる。音声通話の定額料金プラン「ウィルコム定額プラン」が利用できるため、端末データ通信および音声通話で月額最大6,700円で利用できることになる。
さらに、端末パッケージに同梱されるUSBケーブルを利用して、パソコンのデータ通信にも対応する。申込みは不要で、パソコンと接続した場合でも9,200円を上限に定額となる仕組みだ。つまり、音声通話、端末データ通信、パソコンのデータ通信の3つを利用しても月額9,200円となる。
八剱氏は、携帯電話各社の料金プランと比較しながら、その低価格な利用料をアピール。「パソコンとのデータ通信で定額を用意しているところはまだないのではないか」とした。
質疑応答ではさまざまな質問がなされた。端末価格はWX310シリーズが20,000~30,000円程度、WX300シリーズが10,000円台となる見込み。今回のラインナップでは、Java対応端末もあるが、コンテンツを配信するコンテンツプロバイダーも今後拡大していく予定だ。
なお、Java搭載端末はMIDP2.0をサポートしているが、ウィルコム側から特に制限はかけていないため、端末メーカー毎にJavaの対応状況が異なる。つまり、メーカーの仕様によっては、自由にJavaアプリを開発することも可能で、ゲームコンテンツといったもののほか、メモリダイヤルなどの端末内部の情報にアクセスするアプリも自由に開発できることになる。
ウィルコムの加入者数は、現時点で約336万件。八剱氏は、今回のラインナップの拡充によって、同社が目標とする400万加入に拍車がかかるとの見方を示した。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.willcom-inc.com/ja/corporate/press/2005/09/27/index_01.html
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http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/23050.html
( 津田啓夢 )
2005/09/27 19:46
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