P2P配信技術開発企業の米BitTorrentは27日、875万ドルの資金調達に成功したと発表した。この資金は当面、製品開発と同社の保有する技術の世界展開に使用されるという。
出資したのは米ベンチャーキャピタルのDoll Capital Management(DCM)。今回の出資に伴い、DCMの共同創業者でマネージングゼネラルパートナーのDavid Chao氏とゼネラルパートナーのTom Blaisdell氏がBitTorrentの取締役に就任した。
BitTorrentの発表によると、BitTorrentのクライアントソフトには現在4,500万人のユーザーがおり、BitTorrentプロトコルに関連するトラフィックは世界中のインターネットトラフィックの約半分近くになるとしている。
BitTorrentはソフトウェアやゲーム、メディアファイルなどの大規模配布に使用されており、これまでにRedHat、Sun Microsystems、NASA、放送局のPBS、Blizzard Entertainmentなどによる利用実績があるという。
BitTorrentに出資した理由について、DCMのChao氏は「我々はBitTorrentの協調的配信テクノロジーが、世界中のさまざまな商業的用途における大規模ファイルコンテンツの合法的で安全な配布方法のリーディングプラットフォームとなることを確信している」とコメントしている。
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■URL
BitTorrent(英文)
http://www.bittorrent.com/
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2005/09/28 13:59
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