松下電器産業は、ネットワーク家電向けの宅外制御システム「VIANA(ビアナ)」を開発したと発表した。同システムは、10月4日より幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2005」にて参考出展される予定。
VIANAは、ネットワーク対応家電同士を宅外を超えた直接の相互接続を可能とするシステム。システムは、クライアント、認証サーバー、接続サーバーから構成されており、メモリ容量やCPUの処理能力が限られているネット家電機器への実装が可能だという。同システムは、クライアントがルータを介してサーバーと初期ネゴシエーションを実行し仮想トンネルを生成し、NAT(Network Address Translation)を越えてネットワーク家電同士を直接接続する。これにより、ユーザーはグローバルIPアドレスの事前確認やルータのポートフォワード設定などを行なう必要がなくなる。
セキュリティ面では、独自の認証機能を採用し認証サーバーとクライアント間で相互認証を行なうほか、機器感の通信では独自の暗号化技術を利用し、ネットワーク設定を行なわずにセキュリティの確保が可能となる。また、認証機能ではサーバー側で通信状態の集中管理を行ない、ネットワーク家電間の接続の開始や停止、課金情報の抽出が可能なため、時間従量課金や定額制など柔軟なビジネスモデルに対応出来るという。
松下電器産業では、VIANAをIPテレビ電話の接続やAVサーバーからのデータ転送、ネットワークゲームや遠隔地からのパソコンのメンテナンスなどに応用できるとしている。
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VIANA概要図
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関連情報
■URL
松下電器産業
http://panasonic.co.jp/
( 大久保有規彦 )
2005/09/29 19:44
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