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EU版デジタル図書館の計画全容が明らかに


 欧州連合(EU)の行政機関である欧州委員会は9月30日、EU版デジタル図書館を設置する計画を発表した。デジタル図書館では、インターネット上の著作物はもとより、印刷物やビジュアル作品などの著作物をインターネット上の図書館としてデータベース化する。

 欧州委では、加盟各国に対して著作物のデジタル化と保存、公開のための措置を講ずることを提案しており、これに対する意見を2006年1月まで広く募集している。寄せられた意見などをもとに、2006年6月には具体的なデジタル化などを実施する予定にしている。

 今回の提案について、情報社会・メディア担当委員を務めるViviane Reding氏は、「集合的なデータベースがなければEUは無に等しく、今回の計画によるデジタル図書館はEUのアイデンティティ確立に寄与する。そのためにも教育、業務、レジャーなど多方面において継続してこの資産を利用すべき」との見解を示した。

 今後、膨大な資料をどのように収集し、提供していくかが問題となる。例えば、25億冊にも上るとされる書籍や雑誌、数億時間ともされる映画やビデオ作品などをどのようにアーカイブにしていくか、さらには20以上もある公用語にどのように対応していくかなど多局面において注目される。


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URL
  ニュースリリース(英文)
  http://europa.eu.int/rapid/pressReleasesAction.do?reference=IP/05/1202&format=HTML&aged=0&language=en&guiLanguage=en


( Gana Hiyoshi )
2005/10/03 16:13

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