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サイバーエージェントとサイボウズ、ビジネスマン向けポータルで新会社 |
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新会社「cybozu.net株式会社（仮称）」の出資比率はサイバーエージェント60％、サイボウズ40％となる予定だが、資本金など詳細は未定。新会社の社長にはサイバーエージェント執行役員の宇佐美 進典（うさみ しんすけ）氏が就任する見込みだ。オフィスの場所は検討中だが、サイバーエージェントの本社がある渋谷近辺になる予定だという。 サイボウズは、グループウェア「サイボウズ」シリーズで知られるが、サイボウズのグループウェアユーザー向けのサービスとして開始した「サイボウズNET」は、現在1日約19万のユーザーが利用しているという。「サイボウズNET」は、現在までのところ、ビジネスマン向けのリンク集といってよい内容となっている。また、サイボウズは8月22日にRSSポータルサイト「cybozu.net」を開始。こちらはRSSリーダーやブログなどの機能を提供している。 新会社では「サイボウズNET」と「cybozu.net」のサービスを1月に「cybozu.net」として統合し、ビジネスマン向けのポータルサイトとして運営していく。サーバーの運営やシステム開発などはサイボウズが行ない、新会社はサイボウズにソフトウェア開発費やサーバー運営費などを支払う形となる。サイバーエージェントは、アメーバブログやメルマガポータル「melma!」の運営経験で得られたコンテンツ作りのノウハウや、広告営業面でサポートする形となる。
● グループウェアのノウハウを活かしたパーソナライズを 事前に開催された記者説明会には、サイバーエージェントの藤田 晋社長と宇佐美 進典執行役員、サイボウズの青野慶久社長が出席。藤田社長は「ビジネスマンにターゲットしたサイトは、広告主としては興味のある分野。引き合いもあるが、これまで商材として適当なサイトがなかった」として、ビジネスマン向けに特化したポータルとしてサイボウズのサイトを高く評価した。また、サイボウズ青野社長は「うちはソフトを作るノウハウはあるが、メディアを運営して広告収入を上げるという点では弱い。そうした面でサイバーエージェントの力をお借りしたい」と今回の合意に至った理由を説明した。 提携について青野社長は「cybozu.net立ち上げ前から提携は考えていたが、具体的にサイバーエージェントと話し始めたのは夏ごろ」だとして、「サイバーエージェントさんに主導権をもってもらわないと立ち上がらないという判断です」と述べた。 サービスの内容については、たとえば、RSS検索ではテクノラティなどがすでに提供しているが、ビジネスマンに特化したRSS検索などで利用価値のあるサービスを提供したいという。また、サイボウズのグループウェアで培ったパーソナライズする技術ノウハウを活かしていきたいと述べた。 今後の展開について藤田社長は、まずサイボウズNETとcybozu.netを統合し、広告モデルのポータルとして成功することを第1フェーズとして挙げた。その先の第2フェーズとして、物販などその後の展開を考えていくと述べた。すでに物販においても、オフィス用品販売大手からの引き合いも来ているという。 ■URL ニュースリリース（サイボウズ） http://cybozu.co.jp/company/news/2005/20051004.html サイボウズNET http://biz.cybozu.co.jp/ cybozu.net http://cybozu.net/ サイバーエージェント http://www.cyberagent.co.jp/ サイボウズ http://cybozu.co.jp/ ■関連記事 ・ サイボウズ、ブログとRSSリーダーが利用できる招待制の「cybozu.net」（2005/08/22） ・ サイボウズ、研究開発会社「サイボウズ・ラボ」設立～成果はフリーで提供も（2005/07/25） ・ サイボウズなど7社、RSSやAtomフィードのビジネスモデル推進団体を設立（2005/07/04）
（ 工藤ひろえ ）
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