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9月のウイルス届出件数は増加、ユーザーにボット対策を呼びかけ~IPA


 情報処理推進機構セキュリティセンター(IPA/ISEC)は6日、2005年9月のウイルス・不正アクセスの届出情報をとりまとめた。

 9月のウイルスの届出件数は4,723件で、8月の4,470件から5.7%増加した。内訳は、「Netsky」が1,057件で19カ月連続のトップ。以下、「Mytob」が634件、「Mydoom」が379件、「Bagle」が328件、「Lovgate」が242件と続く。

 IPAでは、同じ届出者から寄せられた同一発見日・同一種類のウイルスについては、複数の届出があっても届出件数を1件とカウントしている。届出者から寄せられたすべてのウイルスの発見数(検出数)は約323万個で、8月の約337万個から4.2%の減少。このうちNetskyが約256万個で、検出数の79.1%を占めている。NetskyとMytobの検出数が減少したため検出数全体は減少しているが、「Zotob」や「Bobax」といった新たなウイルスが発生したため、届出件数は増加している。

 IPAでは、特にPCを乗っ取るボットの機能を持つZotobの危険性について警告。感染した場合には迷惑メールの発信や他サイトへの攻撃の踏み台として利用される危険があるとして、ユーザーに対してウイルス対策のよりいっそうの徹底を呼びかけている。

 9月の不正アクセスの届出件数は31件で、8月の41件から減少した。実際に不正アクセスの被害があったのは16件で、内訳は侵入が8件、ワーム感染が2件、DoSが2件、アドレス詐称が2件、その他が2件となっている。

 侵入手口のうち5件はSSHで使用するポートへの攻撃が原因となっており、SSHに関するパッチの適用を呼びかけている。また、相談の中には、アダルトサイトを閲覧した後に、いわゆる「振り込め詐欺」のメールを送りつけられた、ワンクリック詐欺の事例が8月に引き続き多数寄せられたという。

 IPAでは、ボットとスパイウェアについて、概要や対策をまとめたしおりを作成。ボットやスパイウェアへの対策の参考として活用してほしいとしている。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.ipa.go.jp/security/txt/2005/10outline.html
  ボット・スパイウェア対策のしおり
  http://www.ipa.go.jp/security/antivirus/shiori.html

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( 三柳英樹 )
2005/10/06 16:09

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